『繰り返す即に
なんの意味があるの?』iPhoneから流れるGlamorous skyのAメロがこんな風に聴こえたんだ。
はやる気持ちを抑え、僕は目を閉じた。
目を開けたら、白銀の世界が僕らを待ってるはずだから。
きゃりーの
ナンパDEグッドリズム
ゲレンデが溶けるほど即りたいっ!『お久しぶりです~!』
先入りしていたバロンさんが、なぜかシャボン玉を吹きながら僕らを出迎えてくれた。
バロンさん『みんな部屋にいますから(^^)』
今回、ピコさんとバロンさんが企画してくれた
『雪山エロテロリストツアー』僕ら1泊組が合流して、ようやく9人全員が揃った。
【関東】
~3泊~
バロンさん
マンタローさん
トムさん
【関西】
~2泊~
ピコさん
ツチノコさん
~1泊~
イーサン
マニー
臣
きゃりー
『おぉ、すごい部屋ですね!』
今回ピコさんが予約してくれた宿はスキー場に直結していて、いわゆる『ゲレンデまで徒歩0分』のロッジ。
部屋は広く、3つのベッドルームはそれぞれ仕切られている。これが9人で3部屋。…これはいい!
バロンさん『昨日はゲレンデでのナンパはダメでしたけど、現地のR吉さんが女の子用意してくれて…あとピコさんがBARでナンパした子も…まぁ部屋の恩恵もあって、みんなでありがたくおこぼれ頂きましたw』
トムさん『ゲレンデは昨日まではターゲットは少なかったですね。でも昨日なんとかバンゲした子とこれから昼アポなんです(^^)』
なんやて((((;゚Д゚)))))))!?だからみんな余裕な感じなのか…(´Д` )!!
1泊組の僕らのチャンスは少ない。
僕らは慌ててウエアに着替え、ゲレンデに飛び出した。
(´-`).。oO(R吉さん久しぶりにお会いしたかったデス)
ゴンドラに乗り込み、まずは全員で山頂に集合した。
僕は8年振りに取り付けるブーツとスノボ板に少し手こずり、みんなを待たせてしまった。
『行こう!』
誰かの掛け声で滑り出したみんなは、踊るように各々のテクニックを魅せつけ始めた。
臣は飛んだり跳ねたりしている。
僕以外、全員うまかった。
そして速い。
僕はみんなを見失わないよう、必死でついて行くのが精一杯だった。
きゃりー『みんなうまいっすね…!!』
ツチノコさん『そうすね(^^)篭りやってた人も何人かいるみたいすよ』
きゃりー『へぇ…(´-`).。oO(コモリってなんやろ…)』
スキー場の全体像はなんとなくわかった。
ナンパスポットとなりそうなのは…
①休憩所
②休憩所前
③リフト乗り場
④滑りながらor途中で休んでる子こんなところか。
それにしても案件が少ない。
大抵は男が隣にいて、女の子同士のペアは探すのすら大変だ。
少ない案件の中で、最初に休憩所前で二人組を見つけた。
きゃりー『いやー、あいにくの天気ですね!ところで79%の女性がゲレンデでの出会いはアリ!ってananに載ってたから期待して来たんだけど、二人はどやさ!』
血まみれ子『えっwいやー私はナシですね!笑』
マーブル子『www』
逆3で和み始めたところに、バロンさんが加勢してくれた。
バロンさん『見てこれ風船!ふくらますから!』
マーブル子『なんで風船持ってるのw』
きゃりー『プードル作ってくれるから待っててな!』
バロンさん『そう!ここをこう捻って…できなーーい!!』
血まみれ子『www』
その後も僕らは張り合うようにボケ合ったが、そんなので話がまとまるはずもなく笑
バンゲもできずに放流されてしまった(´Д` )
マンタローさん『きゃりーさんヤマザキみたいなナンパもするんですねw』
きゃりー『(´-`).。oO(不本意や…)』
それにしても本当にターゲットがいない。
僕は休憩所前で戦おうと思い、そこでマニーと1時間くらいウロウロした。
結果は2声掛けくらいしか出来ず、まぁまぁのスト低コンビからギリッギリのバンゲをしただけだった(´Д` )
クソっ…!全然ダメだ…!
こんなんで何がゲレンデ即だ…。
さっきまでゴンドラの中で即るわ!とか言ってたのが恥ずかしい…(´Д` )
時刻は14時を回っていた。
ここからは少しずつ人が減っていく。
マンタローさん『昨日もこうするしかなかったんですけど…』
きゃりー『…?』
マンタローさん『休憩所ローラーしましょう…!』
きゃりー・マニー『……!!』
~休憩所ローラー作戦とは~このゲレンデには大小3~4つの休憩所がある。
そこまで滑りながら行き、案件がいなかったら次へと行く作戦。
きゃりー『よし、行きましょう!』
僕らはリフトを乗り継ぎ、違う休憩所に辿り着いた。
メインの休憩所とは違い、人も少ない。
マンタローさんが奥の席に唯一のコンビ案件を見つけ、僕らは突撃した。
~10分後~
きゃりー『…クソぉ( ; ; )』
マンタローさん『全然相手にされなかったですね(´Д` )粘ったけど…』
ガンシカは無いんだよ。
でも、こっちの目的がわかると急に厳しい反応になる。
一緒に滑るとか、中~長期的なコミュニケーションを取って、その後に打診するしかないのかもしれない。
その矢先だった。
(LINE)
臣『看護師3人組!夜のコンパ案件確保しました\(^o^)/』話を聞くと、リフト声掛け→和み→逆4で一緒に滑りながらスノボを教えたようだった。
これぞスノボとナンパの融合ヾ(o´∀`o)ノ
僕らは買い出しを済ませ、ソワソワしながら女の子たちを待った。
期待と緊張が入り混じる。
このコンパで負けたら、ほぼ坊主が決定的になるんだよな…。
迎えに行ってくれた臣とイーサンがドアを開け、女の子が到着した。
幹事子『へぇ~!すごいところ泊まってるねー!』
幹事子
カピバラ子
グラトリ子対する僕らは
臣
イーサン
マニー
きゃりーの4人。
僕の隣にはグラトリ子が座った。
グラトリ子はこの中では一番スト値が高く、巨乳に見える。
マニーがカピバラ子を担当し、
イーサンと臣で幹事子を挟むフォーメーション。
『よし、乾杯しよう!』
僕はいつも通り会話のボールを回し始めた。
グラトリ子『スノボ結構ハマっちゃって。今年3回目なんだ!』
きゃりー『…そうなんや~』
中盤戦。
僕は全体を見渡し、どうすれば一番多くの即が生まれるかを考えていた。
目についたのは、一番いけそうな幹事子が仕上がる様子がないこと。
僕が担当していたグラトリ子は
反応こそいいけど、本質までは辿り着けていない気がした。
これはスノボの話題で共通点が作れる臣が担当した方がスムーズかもしれない。
『よし…!』
僕はみんなにLINEを送り、担当をチェンジした。
きゃりー『白ワインいける?』
幹事子『うん、好きだよ♫』
今夜はこの案件にコミット。
長期戦も視野に入ってきた。
幹事子、泥試合に付き合ってもらうぜ!!きゃりーが白ワインで相打ちを始めてしばらく経った頃、少しずつ担当チェンジの効果が現れてきた。
臣『グラトリはこうやってこう!』
グラトリ子『こう?』
臣『違う違う!こう!』
グラトリ子『www』
よし、臣ペアはいい感じ…!
幹事子『きゃりーちゃんは甘えただなぁ♫よしよーし!』
きゃりー『おう!寂しいからこの手離すなよ( ̄ー ̄)』
酔いも回り、徐々に仕上がってきた幹事子。
そろそろセパれるか…?
きゃりー『幹事子、この雪のように積もる話があるからちょっとあっち行こう』
幹事子『え~?笑 なに~?』
僕は幹事子の手を引き、部屋の外に出た。
そして非常階段でキスをした。
…いける!
積極的に舌を絡めてくる幹事子の反応を見て、僕はすぐ部屋に戻りそのままベッドルームに入った。
幹事子『ちょ、ダメだって!』
真っ暗の部屋。
さすがに幹事子もリビングにみんながいる状況ではグダり始めた。
きゃりー『まぁまぁまぁ。』
幹事子『ダメダメ、みんなに聞こえちゃうよ!』
…やっぱりグダる女との1ON1はおもしれぇ。
でもそれは、
最後にオレが即るからだ。
即るから楽しいんだ…!幹事子『あぁぁーーん!!ダメェ…!』
激しく手マンをした後、
僕は息子を差し出した。
幹事子は渋りながらもそれをしごき、最後は自らパクりと咥えた。
ゴムを付けて、挿入の準備が整う。
…キツイ遠征になった。
案件が全然いないときは本当にどうしようかと思った。
移動の疲れと、
久しぶりのスノボで身体もバッキバキだ。
でも心は折れなかった。
全ては報われるこの瞬間のために!
グッドリズム\(^o^)/
グーッドウィドゥム!!きゃりー『クチ開けて?』
幹事子『あ…ん…』
僕は幹事子とロビーに行った。
ここで待ってくれていたイーサンに幹事子をパスした。
臣とマニーも無事に即れるかな…。
僕は行き場が無くなったので、
上着も着ずにゲレンデに出た。
ナイター照明が照らすゲレンデは
昼間とはまた違った雰囲気がある。
『繰り返す即に
なんの意味があるの?』そう思って雪山に来た。
でもゲレンデで即ったからって
特に意味があるわけじゃないよなぁ。
ただ、
即った後に観たゲレンデの花火は
そりゃあもう、とても綺麗だったよ。